医大生 の blog

医学部のこと。読んだ本について書きます。

【ELLEGARDEN】転売ぜったい殺すマンとなったあなたへ【転売防止策を考える】

ELLEGARDENのチケットが高額取引されていることが問題になっている。
ツイッターで画像を見て驚愕。
ゼロの数を間違えてやいないかい?
一枚2900円のチケットを35万円で売るとは、まじで資本主義すげえな、、、
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ツイッターでは、怒りと悲しみの声が渦巻いていた。



もちろん、転売は憎むべきだし、絶対に許せないことである。ダフ屋のせいで本当にライブに行きたいファンがチケットをとることができない。

しかしそうは言っても、死ね消えろで転売屋が消えてくれることはない。転売屋が自粛?するわけがない。アーティスト人気に便乗して、らく〜〜〜に儲けられる。こんなぼろい商売はない。彼らが、「こんなことしちゃ、本当に好きでライブに行きたい人がチケットとれなくなっちゃうよね。これは悪いことだ!もうやめよう!」と、しおらしく撤退する様を見れる日はいつまでたっても来ない。

ゆえに、何らかの対策が求められる。
どうすれば、チケットキャンプでウン十万もするチケットを眺める悲しさを終わらせられるのか?考えてみよう!

我々購入者側ができること


転売されているチケットを買わない

当たり前だが、転売されているチケットを買わないことがとても重要になる。誰も買わなかったら、労力かけてチケットを買うメリットもなくなる。 我々消費者は、ひとりひとりはちっぽけなものだが、意外と効くのだ。 例えば、これと似ているかはわからないが、「漫画村」など違法アップロードサイトへの対策のときも消費者側ができることがあった。あのサイトで読まないというのは、もちろんだが、それだけではない。 あのサイトに広告を出している企業への不買運動を行うことだ。 (これは小飼弾さんがニコニコ生放送で言っていた。) あのサイトもお金が入らなければ、やっていけない。彼らは広告収入をあてにしてサイトを運営している。広告を出す人がいなくなれば、やっていけないから。

糾弾の声を上げること

声を上げることによって、チケット販売側への対策を求めよう。
ダフ屋を殺すよう販売者側へお願いするのだ。
これが我々ができる二つ目のことだ。

日本政府ができること

結論から言う。
政府ができることは何もない。
何もないのである。転売等の二次販売は法律で禁止されていない。メルカリで昔のフィギュアが高値で売られているのが犯罪でないのと同じように、チケット転売も犯罪ではない。確かに営利目的の転売者が捕まったというニュースを聞くこともある。しかし、ニュースになるレベルなのだ。捕まる人がほんとうに少ないということの何よりの証明である。

チケットの転売は需要と供給が釣り合っていないために起こるのであって、こういうことはそこかしこで見られる。たとえどんなにモラルが死んでいるだろうと思っても、法律で定めることはできないのだ。

そもそも、政府がものの値段を決める社会は、資本主義社会ではないから、この需要供給の話自体がなくなってしまう。

販売者ができること


政府ができることが何もないとしたら、最後はチケット販売者の問題である。ここがいちばんのみそだ。彼らのやり方次第でこの状況はかなり変えられるだろう。 少々長くなるが、とてもいろんな方法がある。

身分照明システムの強化(顔認証)

最近、いちばんよく見かけて効果を発揮しているように見える。機械による顔認証を使えば、かなり正確に判別できるであろう。しかし、これでも完全に転売を封じることはできない。
さきほどの画像を見てほしい。
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ここまで高額で売ってしまえば何人かの名義を使えば十分にペイする。転売ヤー自身が同行することによって、顔認証をすり抜けてしまえるということだ。

チケットの値段をあげる

アーティストというのは、人気商売である。「カネを欲している」「貪欲」というイメージがつくのは、どんなアーティストにとっても避けたいものだ。
しかし需要が供給をはるかに凌駕しているとき、何をすればよいのか。答えはただひとつ、値段をつり上げればいいのだ。ELLEGARDENは2900円という非常に求めやすい価格でチケットを売ってくれている。その姿勢はとても格好いい。仙台でその値段でやる意味も、若い子たちが来られるようにする意味もわかる。しかし、そのためにアーティストに入るはずのお金が転売屋に流れてしまっているという状況もどうかと思う。
チケットの値段をあげる。どのアーティストもためらうことだ。
しかし、実際にそれを実践したアーティストもいる。代表的なのが、テイラースウィフトである。

jp.wsj.com
彼女は非常にスマートで、ダフ屋へのあらゆる対策を行っている。需要によってチケットの値段を変えるのだ。時期によって値段が違ったり、席によって異なったりする。

最も良い席の額面(正規)価格は、800〜1500ドル(8万8000〜16万5000円。一部にVIP特典が付く)、そのすぐ後方の席は250ドル、会場の後方の末席は約50ドルだ。業界誌「ポールスター」のデータによると、スウィフトの3年前の前回ツアーのチケット価格はおよそ40〜225ドルだった。

しかし、全部の席の値段を上げるのはどうだろう。
嵐のチケットが5万も10万もするようになったとしたら?
客席は見事におばちゃんたちで埋め尽くされるだろう。そんなコンサートは嫌だ!!!!
若くてお金のない熱心なファンも来られるようにしたい。
他にも方法はないのだろうか?

ファン認証プログラム

このプログラムは「本当に」熱心なファンを見極めて低価格でチケットを購入できるようにする仕組みである。テイラーも、これを取り入れている。
アルバムの購入、ミュージックビデオの視聴、SNSへの投稿などで見分けるのだ。そして先行販売などで正規価格より安く販売するのだ。テイラーは半数をファン認証プログラムで販売したそうだ。その中で、転売に回されたチケットはわずか3%だったそうだ。人気アーティストのチケットは平均30〜50%が流通市場に回るとされているにもかかわらずだ。

これが日本でも取り入れられれば、だいぶ変わるのではないだろうか?

公式のオークションサイトを作る

本当に行きたくても行けなかった人が、チケットを販売する場所を公式に作ってしまう。そしてその販売益の一部がアーティストに入るようにする。もちろん値段の上限を決めてのことだが。
そうすれば、行けなかった人のチケットの行き場もできる。

チケットの二次流通システムを公式にもつのもひとつの手だと思う。

完全オークション制にする

こうすれば、需要と供給は完全に釣り合い、間違いなくダフ屋は一掃される。しかし、世間からの批判がすごそうだ。イメージ悪化も間違いない。あまり現実的だとは言えない。

最後に

いかがだっただろうか?
ダフ屋との戦いは、長年繰り広げられており、ネットの発達により、さらに激化している。だが、技術が発達したからとれる対策もあるだろう。 顔認証もそのうちのひとつだ。

「150ドルのチケットを500ドルで買う人がいるのなら、その差額はバンドに支払われるべきだから」 テイラー・スウィフトのチケット販売戦略:価格変動型セールスは革新的か?需要低下か?|Rolling Stone Japan(ローリングストーン ジャパン)

私はこれにに賛成である。本来アーティストにいくべき利益が転売ヤーに渡っていることが許せない。個人的には、「ファン認証プログラムを導入した上で、いい席の値段を上げる」というテイラーの方法がいちばんうまいやり方だと思うのだが皆さんはどうだろうか?

一日でも早く転売厨が滅びることを願って、結びとしたい。